12月10日(火)、師走に入り、クリスマスが段々近付いてきて浮足立ったこの日は、会社帰りに銀座方面へ寄り道します。
ビストロ・ヌガ。
ワインバー・シノワと姉妹店ということでワインも充実したビストロ。
2008年オープンということで、もう10周年も過ぎたお店ですね。
メニューはアラカルトで選択肢が多いので、楽しみながら選ぶことができます。
前菜、主菜、幅広くバランスを考えて決めていきます。
ウフ・マヨネーズ。
ゆで卵と自家製マヨネーズを合わせたシンプルな前菜。
お店のことを調べていて気になっていたメニューのひとつだったのですよね。
しっかり固ゆでの卵は、黄身が濃い味。
シンプルで王道の前菜ですね。
マヨネーズは、濃厚ながら空気を含んで軽い口当たり。
マッシュルームとクレソンのサラダ。
続いて野菜もたっぷりいただきます。
うずたかく積まれたクレソンの山が目につきますが、
マッシュルームのスライスもぎっしりです。
個性の強いクレソンの香りと、穏やかなマッシュルームの香り。
白身魚と帆立貝のクネル。
「クネル」って前々から存じ上げてはいたのですけど、これまでいただく機会なくここまで来てしまったのですよね。
要するに魚のすり身で作った練り物みたいなことなのですけど、出てきてびっくり。
帆立も加わってものすごい香りが噴き出しています。
ブイヤベースの中に飛び込んでしまったような香りの満ち方です。
近いものでいうと、はんぺん。
これ自体はほんのりとした香り。
しゅわしゅわっと、やや軽めの詰まり具合で、ソースを絡めとりながら口の中で消えます。
岩中豚のグリル。
ガッツリお肉のメインで〆ます。
時間がかかると注意書きのあった厚切り豚肉のグリルに、ソースは鉄板のマスタード。
厚切りがさらに、内側から圧がかかっているようにパンパンに膨らんでいます。
網目の焼き色に、カリカリに仕上がった脂身が食欲をそそりますねえ。
岩中豚は、特定の菌を持たないという特徴を活かしてレアめで出すお店も多いSPF豚なのですけど、こちらはまあまあしっかりした火入れ。
豚の淡白な味がしっかり出ているという感じ。
少し酸のある感じがマスタードソースによく馴染みます。
というわけで、ちょうどいい料理が揃った使い勝手のよさそうなお店でした。
また他のメニューも試しに伺いたいなと思いながら、ごちそう様でした