「おやつのこぼく」さんで気になるメニューが出ているようだったので、狙いを定めて訪問してきました。
以前は開店前にはずらりと行列が伸びていたものですが、最近では数人がちょろちょろといったところになっています。
苺ショート。
お目当てはこちらではありませんが、まずは季節の定番を押さえておきます。
こぼくさんのケーキはシンプルで素敵。
軽めながら厚めの生地に無糖のクリーム、ぎっしり苺。
こちらのショートケーキはそれぞれのパーツや、合わせたときのバランスも素晴らしいのですけど、何よりとにかくクリームが絶品なのですよねえ。
上に苺を乗せないスタイルは、シンプルなビジュアルにも貢献しているところではありますが、一面の銀世界さながら何にも邪魔されずにクリームを堪能できるという意味で大正解だと思うのですよね。
これこれ、これが食べたかったと思えるショートケーキでした。
ブルーチーズケーキ(フルムダンベール)。
日によってブルーチーズの種類を替えていらっしゃるようでした。
この日はフランスのフルムダンベール。
比較的クリーミーな甘みを感じられるチーズですね。
とはいっても、購入するときに店主さんから「チーズケーキとはいっても、甘みより塩味が勝っていてワインに合うような感じです」と説明を受けました。
写真だと分かりにくいですが、チーズケーキらしい薄黄色を少し青で濁したような色味をしています。
ベースの上にはクルミとレーズン。
レーズンはラムレーズンだったように思います。
こういうケーキに入っているしけた感じのクルミは結構好みです。
背中のカシッとした質感もよき感じに仕上がっていました。
なるほど店主さんのおっしゃる意味のよく分かるケーキでしたが、個人的には深煎りのコーヒーをウイスキーにも負けないくらい強めに淹れて、合わせていただいてみてこれもありだと思いました。
柑橘ゼリー(オレンジ、ブラッドオレンジ、はるみ、デコポン)。
一転、さわやかなこちらの1品。
柑橘の量は特に決めずに作っていらっしゃるとかで、このようにモリモリになってしまうのだとか。
ブラッドオレンジが入っているからか、赤みの強いゼリーになっていますね。
ゼリーは、どこか「もちっと」しているともいえそうなしっかり食感のあるもの。
さわやかに軽やかにいただけました。
フィナンシェ。
お店の公式SNSによると、お客さんから「フィナンシェが硬かった」という意見を葉書きで(!)もらったことをきっかけにレシピを改良されたそう。
実際に改めて食べてみて改善しようと感じられたそうで、そういうこのお店の真摯な姿勢が好きなのですよねえ。
焼きが強めなので見た目は違いが分かりませんでしたが、確かにいただいてみるとちょっとふんにゃりしたように感じました。
店主さんとしては「今までのとあまり変わらない食感」にしたとのことですが、個人的には口どけが良くなったように思います。
というわけで大好きなこちらのお店をまた一回りも二回りも好きにさせられてしまいながら、ごちそう様でした!