グランドオープンから2度目となる鎌倉「シャドレ」さんへ。
新しいカップや、店舗の内装もまたもう一歩整ってきたように感じました。
注文はマンデリン。
原価がちょっと高めということで、値段設定が1番上でした。
有田焼のカップが、鳥獣戯画の猿追い柄でとても素敵。
こちらは追われているお猿さん。
反対サイドは追っているカエルさんになっています。
かわいい柄に心を奪われて油断すると痛い目をみるような、ビターさがギンギンに出た焼き。
ファーストインプレッションは強いものの、あとに残る味わいはまろやかな苦みで優しい香りが続きます。
カウンター越しに棚のカップは「次はあれで飲みたいかも」と思えるようなものが並んでいて、ついつい見入ってしまうのですよね。
持ち手、飲み口もしっくりきて、すっかりお気に入りのカップになりました。
合わせるのは自家製の芋ようかん。
コーヒーと和菓子、餡子が合うというのは結構知られるところになってきた話ですが、芋ようかんというのはあまり聞いたことがなかったかも。
でも、ほんわかまったり濃密な甘みのお芋に、ビビッドな苦みが走る深煎りのコーヒーって、想像するだけで相性のよさそうな組み合わせのようにも思えます。
一本とられたなあという気持ち。
カシッと整って見えますが、ふんわふんわなやわらか仕上げ。
コーヒーを口に含んでは、小振りなフォークでちびりちびり。
絶妙なバランスを模索してそれぞれの量を調整しつつ、ひと口ずついただきました。
鎌倉で芋ようかんとコーヒー、ってなんかいいですよねえ。
お邪魔するときの定番にしてしまいそう。
2杯目はイエメンのモカ。
海の青に魚の泳ぐカップです。
このカップは持ち手が独特で、最初は率直に飲みにくいとも思ったのですけど、慣れると意外と安定するのですよね。
ティーカップなんかで「指を通しにくくて持ちにくい」と思うようなカップは、指を通さずに持って「相手から見て手が上品に見える」ことに意味があるというようなことを聞いたことがあって、こういうのもそういう趣旨かなと思ったりもするのですけど、飲んでいるときは特に意識せずにグッと持ってグッと飲みます。
イエメン特有の甘みを中心に据えつつ、後味には苦みもじりじりと残るパワフルな1杯。
ふらっと入ってくるお客さんも、「この間はどうも」みたいに入ってくる常連さんもいて、いい空間になってきているな~と感じながらお腹タプタプでごちそう様でした!