年始に伺った小淵沢の「雨待ち珈琲」さんが東京で出張営業されるということで、弾む足取りでお邪魔することに。
八ヶ岳から出ていらっしゃって、「東京の方が暑いだろうと思って来たけどここまで暑いとは」と驚かれていましたが、この日は東京の人間も驚くような暑さでした。
タルティーヌランチプレートを注文して、まずはネルドリップのコーヒーから。
場所を替えても、このカップが置かれることでここが「雨待ち珈琲」になっている気がします。
しとしとと雨の降るように、時間をかけて丁寧に抽出されたコーヒーは、よくよく深く焙煎されたビターなものですが、旨みと甘みが全体を包み込むような味わい。
店名の「雨の日の虹」というのがとても素敵だなと思うのですけど、ネガティブなところもそれはそれとして受け止めながら、全体としてポジティブに向かっているような、正直な味のするコーヒーです。
タルティーヌプレート。
タルティーヌのプレートでありながら、きちんと揃えたお箸の並んでいるのが可愛らしいです。
自家製のリュスティックをスライスした上に、自家製のおかずやペーストを合わせてあります。
野菜やハーブも自家製だったり、アーティーチョークさえ自家栽培されていたり、一品一品、一品目一品目に込められた思いはコーヒーの焙煎よりも深いもの。
さっきまで無口だったご主人が、堰を切ったように説明が止まらなくなって、こちらとしても微笑みを禁じ得ませんでした。
食後にはアイス。
コーヒーと抹茶だったでしょうか。
おふたりのお話を伺っていると、もとの食材ひとつひとつの手触りや香り、色までくっきりと浮かんでくるようで、改めて口にするもの全てに感謝の気持ちが湧いてくるような時間でした。
またお店にも伺いたくなってしまうな!と思いながら、大満足でごちそう様でした!