この日は食べたいものはたくさん浮かぶものの、なかなか決めきれず。
たまには初訪問のお店に行ってみようと意を決して電話をしたフレンチは予約で満席、第2候補のフレンチはお店まで行ってみると本日貸切。
そんなわけで結局秋葉原から小走りにやってきたのは浅草。
結局「初訪問」は諦めて安定の洋食、グリル佐久良さんへ。
開店10分前の到着で前から5番目、無事に1周目で着席できました。
選んだメニューにもよると思いますが、この後料理が出るまで30分くらい待ちました。
カニクリームコロッケ(1800円)。
まん丸の球体が2つ、結構ボリュームがあります。
他にも気になるメニューがあったので、ダメ元で「カニコロ1つ付け」はできないか確認しましたが、できないみたいです( ̄▽ ̄)
洋食屋さんの自家製のベシャメルを使ったようなちゃんとしたカニクリームコロッケを1度いただいてみたかったのですよ。
「ソースも何も付けないで食べてね」とお母さん。
いざいざ。
サクッと衣を割ると、ぷわーんとバターの香りと甲殻類の磯っぽい香り。
蟹身はかなりバラけていて存在感はなく、ベシャメルは家庭的な仕上がりで安心感のある味わい。
印象的なのは衣の薄さで、ふんにゃりとした柔らかさと、パリッサクッとした軽やかな揚げの妙。
カニコロの概念を覆される感じはありませんでしたが、やっぱりカニコロってこうだよなとしっくりくる満足感がありました。
白身魚のバター焼き(1900円)。
注文される機会はかなり少ないようで、怪訝な顔で2回聞き返されました。
ものすごく肉厚な魚は、冬の平目から替わって暖かい季節は鱸だそう。
あまり意識したことはありませんでしたが、鱸はフレンチに限らず洋食でも使われるのでしょうかねえ。
このタルタルがまた絶品なのですよ。
味が濃いわけではなくマイルドなのですけど、コクが濃厚。
ピクルスの酸味もバシッと決まっています。
どう火を入れたらこうなるのか分かりませんが、肉厚な白身はネットリとして、生よりも舌に濃密に絡みつくような舌触り。
旨みも強く強く主張のある味です。
タルタルとの相性も抜群で、甘みと旨みの白身に酸味やちょっとした辛みが加わる感じ。
これ、めちゃめちゃ美味しかったです。
カニクリームコロッケとどちらかにしようか迷いましたが、両方頼んでよかったです。
また平目になった頃にいただきたいです。
この日も大満足でした。
まだ食べたことのないメニューばかりなので、やっぱり定期的に通わないといけませんね!
こうして「初訪問」のお店は遠のくばかりなのです(^^;)