京都のランチはどうしようと思っていたら「川床」というのを勧められて、何でも川床沿いに床を立ててお料理をいただく食事が夏の風物詩になっているのだそうなのですよね。
色々なジャンルのお店でやられているようですが、せっかくなので京都っぽいものを……と思って「京料理 竹島 ICHIGO」さんへ。
明治時代に旅館として創業した歴史あるお店のよう。
胡麻豆腐。
ちょこんとわさびが載っています。
胡麻独特の風味の漂う甘みと、少し粒の舌に触る質感。
ヨコワのお刺身。
京都で初めて「ヨコワ」を出されたときには「知らない魚??まぐろ??」と混乱したのですけど、西日本などの一部地域でまぐろの幼魚であるメジマグロを指して使われる名前だそうです。
やや淡白ですが、酸味はなく旨みをストレートに味わえるまぐろでした。
身が締まっているのがいい感じ。
メインの籠盛りランチ。
丸い籠の中に彩り豊かなお料理が品数豊富に盛り込まれています。
どこから食べたらいいものか困ってしまう品数の多さです。
フランス料理の盛り付けに関する記述で、手前にあるものから、重ねてあるものは1番上から、食べやすい位置から食べることを想定して盛り付ける、みたいなことが書かれているのを読んだことがあるので結構それを大事にして迷わないで食べるようにしているのですけど、それを応用できなさそうな難しさを感じました。
冬瓜、里芋、茄子の葛あんかけ。
それぞれの野菜にお出汁が染み入って、旨みが繊細かつ力強い仕上がりに。
鱧の湯引きに梅肉添え。
夏の京都ということで鱧を食べたいなあと思っていたので、願ったり叶ったりでした。
弾力いい。
無花果に練り胡麻。
途中で食べてしまいましたが、かなり甘味寄りの1品でした。
烏賊の黄金焼きが、柔らかな歯応えよし、卵黄の濃厚な味わいよしでした。
うさぎちゃんは牛乳かん。
下にはフルーツゼリー。
鴨スモークや赤こんにゃく、松風焼き……。
一口ずつですがどれも食感も風味も個性があって楽しかったです。
下敷きになって隠れていますが、鰆の焼き物もありました。
笹の葉に包まれていたのは葛餅というか水饅頭みたいなものだったかと思います。
お芋ご飯。
夏と秋の境の時期だったので、納涼しながらお芋を食べるという季節らしいことができました。
抹茶のわらび餅。
気軽に京都っぽさを堪能できるお店で、この日の目的にぴったりだったので大満足でした。
店員さんは高級店かと紛うような上品さを漂わせつつ、フランクな会話もしてくださって、リラックスして過ごすことができました。
眺めのいい川床ランチを満喫しながら、一眼レフで撮ったのは料理のみというのが我ながらアレだなと思いつつ、ごちそう様でした!