lockandgo65

美味しいもの食って写真撮って、あとで振り返ってのブログ

食べ歩きの記録です。よく食べ、よく歩きます。

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若林の「ブランジュリー・パリの空の下」でトンアルバコール、ドーブドブッフニソワーズ、八戸産大ヤリイカのキッシュ、ヴァニーユ、ナポリテーヌ。

この日は築地を離れて三茶方面へ。

若林にあるブランジュリー・パリの空の下にやってまいりました。
11時オープンちょうどくらいに到着しましたが、行列していましたので買い物を終えてお店を出たら12時くらいになりました。



トン・アルバコール(ツナ)(500円)。
「トン」と「ツナ」、語源が感じられますね。

シェフの「個人的」ブログによるとアルバコールはキハダと訳されがちですが、日本の近海マグロとは違う魚であって、強いて言うならメバチに近いそう。

フランスではクロマグロを使ったツナ缶もあるそうですよ。



塩、胡椒、レモン、マスタード。
とろとろクリーミーなツナは、いわゆる「ツナサラダ」とは違って魚の旨みでストレートに勝負。
違和感なくさっぱりした後味につながります。


こちらのパンドミはサンドに使ったときの具材との一体感が群を抜いている気がします。
ガシッと大きな手で掴んでいるような。

パンドミも確かな味わいがありますが、甘さや塩気、バターの香りではなく小麦粉の旨み。
サンドのベースがしっかりする感じ、ちょっと他にはない味の造りになります。


ドーブドブッフ・ニソワーズ(850円)。
毎年春に行われるサイクルロードレース「パリ・ニース」にちなんでニース風のメニューをちょこちょこ出していらっしゃいました。

この日のシェフの「食べてもらいたい商品」はこれかな?と選んでみました。


シェフのブログによると、南フランスに自生するハーブ、南フランスのきのこ、南フランスの赤ワインを使用、とこのお店らしい料理への敬意を感じさせるこだわりよう。


牛すね肉はよく煮込まれてガシッとしていますが、ほぐれ始めるとほろほろと、そしてしっとりと口になじみます。

ハーブはオレガノとかタイムとかでしょうか、ちょっとピザソース系の香りを感じます。
見た目よりソースが厚くたっぷり使われていたり、外からは見えませんがパンに挟まれてもうひとかたまりお肉が鎮座していたり、食べ応えも十分。

サンドイッチとしては値段は高めの部類ですが、比べる相手はサンドイッチよりビストロが相応しいと思います。
こんなに材料にこだわっているお店、ビストロでもなかなかないのではないかと。
「高い」と言う人がいるのも分かりますが、個人的には「安い」と言っていいと思っています。


八戸産大ヤリイカのキッシュ(800円)。
シェフの出身地である八戸産の食材も、その辺で売っているレベルじゃないものを仕入れて豪快に提供してくださいます。

すりつぶして団子状にして入れてあるようです。
ちょっと予想外。

よく見ると分かると思いますが、豪快にチーズが使われているところにも個人的にはメロメロです。


粗目に残ったイカがプリプリ。
甘ーくイカの香りが広がります。


ヴァニーユ(350円)。
以前いただいたピスターシュが欲しかったのですけどこの日はなかったので、代わりに。

フィユテ、要するにパイ系の生地を巻いたものです。


名前通りにバニラが。
確かこちらのお店ではバニラシュガーを使っているので黒い粒が出るという説明を読んだことがある気がします。

代打で登場してもらうことになったこのパンですが、結論から言うとめっちゃめっちゃ美味かったです。

こちらのシェフはクロワッサンを焼きながら中心温度を測って感覚を掴んでコントロールするスキルが半端ないようで、これもすごい!
水分を飛ばさずに中まで火は通す。
巻き込んだクリームパティシエールと相まって生地がどろりと。

バニラの香りも、ただ強いだけなく華やかさに凄みがあるのですよね。
ラム酒の香りもスッと抜けてハッと気付きます。


ナポリテーヌ(400円)。
今日の一番はヴァニーユだったなあ、と思いながら取り出したこちらですが、イメージに反してずっしりすごく重たいです。


それもそのはず、極薄に仕上げたパイ生地の中にクリームパティシエールがたっぷり。
卵濃厚バニラ濃厚。


何がすごいって、指で押すとたちまちクリームに達してしまいそうなほど薄いこの生地から、バターと小麦粉のタッグが薫り高く広がるのですよ。

え~~~~~!!と驚くほど美味しかったです。
クリームと生地と、思わずぼんやり見惚れてしまいました。

シェフのブログのファンなのですけど、やっぱりパンもやばいです。
なんだか不穏な流れな気がする噂もあるのですけど・・・、また伺いたいです。

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