この日の夜は気になっていたインド料理のお店を予約してありました。
冬限定のメニューが3月いっぱいで終了ということで、ギリギリのタイミングだったのですよね。
やはり噂通りの人気店のようで、17時の開店から1時間限定という条件付きの席でした。
カッチャルバッチャル。
新大塚にある"ダバ系"のインド料理店。
2017年3月現在食べログのカレージャンルで全国2位にランクインしている名実ともに有数の人気店のようです。
ドタキャンがあったようでおひとり飛び込みのお客さんがいらっしゃいましたが、基本的に予約で満席のようでした。
この日の限定メニューなども一通り眺めましたが、時間がないのでとりあえず計画してきた注文を。
白ゴマとレモンのポテトサラダ(330円)。
まずはこちらがすぐに出てきました。
食材の使い方が面白いという評判通り、白ゴマ、レモン、ポテトサラダとどこを取っても馴染みのない組み合わせです。
ポテトはダイスカットで浅めの火入れ、他にアーリーレッドとレモンの皮が入っていました。
スパイスはそれほど強くなく、マスタードシードの香りとかさわやか系。
一体感はなく、レモンの皮!パクチー!ポテト!と、食べる一口ごとに食材が主張するような一品でした。
これは・・・食べていいのだろうか・・・と一瞬躊躇しましたが、
どう見ても"食べちゃいけないもの"の置き方ではありませんでしたし、迷っている時間もないので思い切ってパクリ!
食べられないほどではないもののまあまあ辛かったので、辛いのが苦手な方は避けた方がいいと思います。
シークカバブ(700円)。
レギュラーメニューから人気の一品を。
マスタードとミントのソースで味を変えながらいただきます。
粗挽きの仔羊がぶりぶりの食感。
こちらもスパイス感は弱く、にんにくの効いた味付け。
インド料理的な特徴は淡いのですけど、日本人の口に合う「美味い」味付けという感じです。
マスタードはド定番な相性の良さ。
お肉の香りがそこまで強いわけではないので、付けすぎ注意です。
ミントソースはりんごがたっぷりかと。人参も入っているのかな?
こちらを使うと、ガラッと違う味わいになる感じ。
面白い味にはなりますが、もとのにんにく味が美味しかったので個人的にはあえてここまで味変する必要は感じませんでした。
彩り野菜のグリル(600円)。
インド料理の野菜のタンドール焼きというと、
ヨーグルトベースの漬け込み液をまとってしっかり焼き目の付いたものが一般的な気がしますが、
こちらはメニュー名に偽りなく"彩り"鮮やかな野菜のグリルです。
ブロッコリー、カブ、パプリカ。
ほっくりとデンプン質が強調されて"芋"っぽくなったカブが特徴的。
エリンギはジャキッと、茄子はトロリとそれぞれジューシー。
全体に印象強いスパイス感はありませんが、ほのかにココナッツが香っていたと思います。
メニュー名が「スパイス焼き」や「タンドール○○」みたいな名前にもしていませんし、特に異国っぽさはイメージしていないのかもしれません。
続いても名物のひとつ、チーズクルチャ(600円)。
ダバ系の代名詞と言ってもいいかもしれません。
カレーと合わせて出してくださいましたが、
「まずはそのままでお召し上がりください」
とご助言がありました。
肌ツヤのお上品なビジュアルでしたが、中はチーズがたっぷりで結構オイリー。
ガーリックも強めに効かせてあります。
白い牡蠣のカレー(1180円)。
冬季限定メニューのこちらが3月いっぱいで終了ということでしたので、この日焦ってやってきたのですよね。
クリームベースのカレーの底に玉ねぎや豆、ナッツのペーストが沈んでいます。
大粒の牡蠣が5粒ほど(ちょっと崩れているのがあったので"ほど"としました)。
これがなかなか絶妙な火入れで、ぷくぷくとよく膨らんでいました。
ちょっと甘みのあるソース。
カレーというより、牡蠣のクリーム煮とか、オイスターチャウダーと言った方がイメージしやすい味だと思います。
この日いただいたお料理は全般的に、スパイスは控えめでにんにく塩コショウの効いた日本人好みの味付け、といった印象だったと思います。
こちらもマイルド、クリーミーな牡蠣料理でした。
最後の一粒まで縮んでしまうことなく、ジューシーな牡蠣を堪能できました。
ちょっと想像していた方向性とは違いましたが、これはこれとしてまた食べたくなる美味しいカレーでした。
また次の冬にでも。
「1時間」という制限付きの中で欲張って注文してしまったので、最後は少しバタバタしてしまいました。
この日は「これが素晴らしかった!!!」という感じのスマッシュヒットはありませんでしたが、
どの料理も堅実に「これいいなあ」と思わせるツボを押さえられていました。
というか完全にこちらの勘違いの問題で、もっと破天荒なスパイス感を期待していたのですよね。
なるほどこういう系統ですか、ということが何となく分かったので次回はそのつもりで、
まだまだ気になっているメニューがあるのでぜひぜひまたお伺いしたいと思います!