12月8日(金)、この日も例によって米花さんへ。
まずは前日夜の凶行の話題から。
何でも築地で働いている方は門仲にお住まいの方も多いのだそうで、みなさん事情に通じていらっしゃるのですよね。
確かにこの日他のお店でもこの件で持ち切りでした。
それはそれとして、この日のメインは刺し盛り。
このところ刺し盛りにご無沙汰していたので、
「刺し盛りだったらいいなあ」
と思い浮かべながら来たのですよね。
パッと見で赤身かと思っていたのですが、よく見ると結構白んでいますね。
マグロの旨みと脂の甘みがバランスよく。
ぼたん海老は2尾。
ぷっちんちゅるん、ハリのある食感に鮮度を感じます。
とても甘い海老でした。
そしてこの日は何といっても、あん肝。
どれだけマグロに脂が乗ろうが、海老が甘かろうが、ずっとあん肝に目が釘付けになっていました。
あん肝だって米花さんの手にかかればこのカット。
澄んだピンクのところは、生クリームのような後味でムースのようなイメージ。
オレンジの脂は、発酵バターのようにたくましく力強い香り。
色のトーンに合わせたような味わいのメリハリを感じました。
というか僕みたいな大ざっぱな感性でも、あん肝1切れの中で"差"を意識して食べられるというのは米花さんカットならではなのかも。
どんなに大らかに言っても"小さい"とは言えない小付けは、鶏肉とがんもと根菜の煮物。
鶏肉は手羽先とつくね、根菜はレンコン、人参、里芋とかなり豪華な内容です。
特に珍しかったのは手羽先でしょうか。
つくねも手羽も、鶏肉の中でも良く出汁の出るところなので、全体に香りいい脂が回っていました。
米花さんであん肝をいただくのは初めてではありませんが、こうしてブロックでかぶりつくのは初体験だったかと思います。
自分で作ればできることかもしれませんが、こんなに上手に作れるものでもない気がしますしね。
最高でした。