「茂助だんご」さんを出て、そろそろいい時間かなと「寿司大」さんのところに戻ってくると、ちょうどお呼びがかかったので店内へ。
というわけでご挨拶して着席。
春のものをいただくべく、壁の品札やらカウンター向こうのネタケースとにらめっこします。
今回はツマミなしでいきなり握りスタートで。
ほたるいか。
前日から集中してほたるいかをいただき続けていますが、こちらでも最初は軍艦で注文。
ほたるいかは3杯。
肝の旨みと、シャリの酸味としょうがの風味。
アラ汁。
このタイミングでちびちびいただきつつ、ここからの注文を組み立てていきます。
煮はまぐり。
春といえば、貝です。
甘いツメではなく醤油で注文しました。
簡単には噛みきれない身をギュギュッギュギュッと歯で押さえつけるようにして、溢れ出す貝のエキスを味わいます。
いい香り。
玉子焼き。
最近は席の埋まり具合に波があるので、客数に合わせて焼く玉子焼き。
今回は大きめに焼いたようですが、あまり見かけたことのなかったカットで出てきました。
ほうぼう。
こちらも春らしく白身。
少しの脂乗りと、質のいい白身のジャクッジャクッという小気味良い歯応えを堪能します。
鯖。
「今日いいよ!」とおすすめいただいたので、ちょっと春らしさから離れてこちらも。
三重県のものとのこと。
腹身と背側でコントラストのくっきりした質感の違いがあります。
酸の効いた鯖の香りから、ジャキッと強い歯応えで溢れる腹身の脂。
平貝。
再び貝に戻ってこちらを注文。
旨みを強めに伴った甘み。
角の立ったこりこりの歯応えと、スッとほぐれてふんにゃり舌にもたれかかるような身質。
太刀魚。
こちらもおすすめに従って注文。
厨房で炙られる間からちょっと香ばしさが漂ってくるレベルに濃厚な胡麻油のような脂の香り。
火の入った白身の香ばしさもいいのですよね。
〆にきす。
梅肉で注文することも多いのですけど、今回は醤油での注文を意識していたのでこちらも醤油で。
ちょっと骨ばった感じに独特の風味を感じさせる身の味わいは、梅肉でいただくときとは違った輪郭を見せます。
というわけで今回も楽しく過ごしながらいただきました。
季節やその日のコンディションを考えながらお店が決めたコースを、何も考えずに無心でいただくのももちろん最高ですけど、こうやって1貫ずつ選ぶのもやっぱり楽しいよなあと思いながら、ごちそう様でした!