朝は大分予定変更がありましたが、ここから「予定通り」コースに立て直します。
電車に乗って荻窪に移動。
気になっているカレー屋さんがあるのですよね。
ちなみにこちらの方も同じソースで気になっていたようです。
吉田カレー。
油脂類を控え、野菜や果物ベースと動物系のスープで作った唯一無二の味わいのカレーが人気のお店です。
こだわりの強さが似合う、ちょっとクセのあるご店主さんが一人で回していらっしゃいます。
あるようなないような、厳しいような緩いようなルールから外れないよう待つこと30分ちょっとで着席。
少し緊張しながら注文します。
濃厚ポテトサラダハーフサイズ(200円)。
ある程度仕上げてストックしてあるようで、すぐに出てきました。
数種の芋を使用してマヨネーズで和えたポテトサラダに、スライスオニオンとフライドオニオンを乗せてあります。
フライドオニオンが食感に味にポップな調子を出しています。
胡椒も香り良いですね。
前菜としていただくのに、色んな意味で「ちょうどいい」出し方に感じました。
芋は数種とありますけど、この黄色いの甘ーい!
インカのめざめとかなのか、さつまいもも使っているのか。
それほどオイリーに仕上げておらずしっとりはしていないので、ポソポソチビチビとつまんで食べるような感じになります。
デザート感覚でいただくのも良さそうです。
単純に美味しいんですね。
カレー(MIX半々)キーマトッピング(600円+250円)。
カレーは甘口と辛口の2種類、さらにはMIX(半々)(甘口多め) から選ぶことができます。
事前情報ではかなり辛そうなイメージがあったので、置きにいってMIX半々に(笑)。
ご飯は量によって価格が変わりますが、僕は少なめよりも少なめにしてもらいました。
わおバナナ!
フルーティーなカレーというのは結構ありますけど、ここまでバナナのベースが強いというのも珍しいですね。
もちろんそこに留まるわけでなく、りんごの透明感ある甘み、しっかり火を入れた玉ねぎの焦げみ、決して主張が前に出るわけではないものの全体を支える動物系の出汁。
豚と鶏の合わせ技かな?マイルドです。
お米は青森県産の「まっしぐら」というものだそうです。
ふっくら炊けてあってべたつきはありません。
すごくいいお米だと思いました。
食感は前述の通り秀逸な一方味わいは印象に残りにくかったですが、こちらのカレーによく合っていることの裏返しなのかもしれません。
すごくいいお米だと思いましたよ。
最初のひとくちを舌に乗せたときにピリピリきたので、食べ進めるにしたがってじわじわきつくなるタイプかと思いましたが、むしろ二口めには慣れてしまって、ほとんど辛さを意識することなくいただけました。
次回は辛口に挑戦するのも良さそうです。
トッピングのキーマ。
キーマとはいっても、甘辛の肉味噌ですね。
デフォルトで卵黄が乗ります。
肉味噌としては味の濃さはほどほどで、卵黄はやや持て余す感がありました。
カレールーの方も辛さは気になっていなかったので、卵黄を活かしきれなかったなあ。
カレーが熱いのに対して、キーマは常温、卵黄は冷たかったのですけど、その辺りは計算通りなのでしょうか。
イマイチ、ピンときませんでしたが、個性の強さには拍車がかかって感じられましたね。
カレーや卵と特別相性がいい気はしませんでしたが、肉味噌とご飯はベストタッグでした。
相性の良さで言えば、カレーを超えていたかもしれません。
「こだわりがある」がちょっと「クセがある」にはみ出している感じのご主人ですが、大人しく従っている分には違和感のない素朴な接客をしていらっしゃいました。
ギャップで垣間見える優しさや生真面目さにグッときたりして。
ファンが付くのが分かるお店でした。
また機会を作って伺いたいです。
そのときは辛口を。